スミス "インペリアル" 金無垢 デニソンアクアタイトケース 1960年
英国製腕時計の開発、量産に成功したことで知られる〈スミス〉。その最晩年にリリースされたハイエンドモデル「インペリアル」の金無垢アクアタイトケースを採用した最上級仕様がこちらです。
インペリアルが最初に発表されたのは1958年。スミス伝統のキャリバー1215に大幅な改良を加え、19個の受け石を備えた新型ムーブメント、キャリバー0104を搭載し、言わばデラックスの後継機として、スミス・ファミリーに加わりました。
今回入手した個体は、そのエヴェレスト登頂を果たした際にヒラリー卿が身につけていたものと同じく、〈デニソン ・ウォッチケース・カンパニー〉が手掛けたスクリューバック式防水ケース「アクアタイト」を採用した特別な腕時計。しかも極めて希少な金無垢製となっています。デニソンケースといえば、 ロレックスやオメガといったビッグメゾンも採用する高品質なケース専業メーカー。特にそのアクアタイトケースはエヴェレスト登頂によって一躍有名となりましたが、そのオリジナルも含めてメッキ製が圧倒的に多く、こちらの金無垢モデルは市場でも滅多に見ることができません。
スミスの新時代を思わせる隆起したボンベシェイプの文字盤には、伝統的なアラビア数字と楔形インデックス、さらに代名詞として知られるレッドアローのセンターセコンド。時代を経ても色褪せないデザイン性がスミスの魅力ですが、その要素の一つにこうした新旧デザインを絶妙にミックスする手法を挙げることができます。デニソンケースならではの流麗かつ力強いシルエットに加え、ドレッシーな金無垢の柔らかな表情は英国時計ならではの気品ある佇まいを見せています。
着用するベルトはアノニムのダークブラウン。イタリア・トスカーナで1970年代からフルベジタブルタンニン鞣しに特化するタンナー、コンチェリア800(オットチェント)社が手掛けるバケッタレザーを使用しています。シュリンク工程で生まれる自然なシボが格調高く、また重厚なエイジングが楽しめる一品。
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