ブラヴィントンズ ”ウェトリスタ” ラージFBケース 1940年代
知る人ぞ知る英国ロンドンの老舗宝石商〈ブラヴィントンズ〉。第二次世界大戦時には英国陸軍にミリタリーウォッチを供給するなど、時計商社の顔を持ち合わせるユニークな存在です。その腕時計ラインナップはデザイン性の面で多種多様なバリエーションが存在し、ハイクオリティなケース・ムーブメントが使用されています。
こちらはスクリューバック式の防水ケースを採用する同社のスポーツライン「ウェトリスタ」。そのケースは知る人ぞ知る防水ウォッチケース製造の大家〈フランソワ・ボーゲル〉製にして、やや大ぶりな33mmというラージサイズのフルSSケースを採用するレアモデル。フランソワ・ボーゲルといえば、雲上ブランド〈パテック・フィリップ〉に数多くのウォッチケースを供給していたことで知られますが、この堅牢なスクリューバックケースの質実剛健な作りに加え、ケース周りからラグにかけて面取りをした優美な流線型を持つユニークなデザインが特徴的です。またこのケースサイズにしてベルトラグ幅は16mmという比較的細身の設定に、ジュエラーらしいドレッシーなエッセンスが見え隠れします。
文字盤デザインはミリタリー要素の色濃い夜光塗料が盛られたアラビア全数字とペンシルハンドに、アール・デコの残り香を感じさせるレイルウェイインデックスの組み合わせ。あくまでもオーソドックスに徹したミリタリーダイヤルとラージモデルとが組み合わさり、視認性という腕時計本来の機能を十分に発揮するデザインの意図が読み取れます。
そして高級宝飾品店が手掛ける腕時計のムーブメントは、汎用エボーシュをベーストしながらも、美しい仕上げやハイエンドなカスタマイズが施された特別機が用意されます。こちらのやや大ぶりなCAL.1200は、フォンテンメロン(FHF)社のCAL.26をベースにブリッジレイアウトを変更、ショックレジストと呼ばれるグレードの高い耐震装置を装備したタフモデルとなっています。
着用するベルトはアノニムのダークブラウン。イタリア・トスカーナで1970年代からフルベジタブルタンニン鞣しに特化するタンナー、コンチェリア800(オットチェント)社が手掛けるバケッタレザーを使用しています。シュリンク工程で生まれる自然なシボが格調高く、また重厚なエイジングが楽しめる一品。
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