ホヴェルタ ”ロートマティック” ヒドゥンクラウン 1960年代
〈ホヴェルタ〉が手がけた自動巻モデル「ロートマティック」。その名を知る人の方が少ないブランド。実はこのロートマティックは様々なデザインを持つ同社のベストセラーモデルですが、この腕時計はそんな下手なブランドバリューよりも大事なもの、ヴィンテージウォッチの魅力の真髄を味わわせてくれる一本です。
やや大ぶりなオールステンレススチールのラウンドケースはねじ込み式。フラットなベゼルとツイストラグを伴った存在感溢れる仕上がり。ノンポリッシュでエッジが鋭く切り立ち、コンディションの良さがうかがえます。そして何より注目したいのが、リューズ(クラウン)がケースの内側に収納され、正面からは全く見えなくした「隠しリューズ(ヒドゥンクラウン)」と呼ばれるユニークなデザイン。リューズが隠れることで左右対称が強調されるこのスタイルは、古くは1920年代のアール・デコ期の腕時計にも、そのコンセプトを見出すことができるクラシックな意匠。
文字盤もまた、セクターダイヤルを思わせる幾何学的なデザインのインデックス。表面をシルバーメッキした手の込んだ仕上げに、力強いドーフィヌ針とのマッチングが見事。全体的にモダン・デザインを採用しつつも、その底流に力強く流れるクラシックな要素を感じさせる優れた逸品です。
搭載するムーブメントは、ETAが誇る自動巻きの名機CAL.2475。自動巻きローターの下に見えるテンプ受けが円形をしたユニークなブリッジデザインに加え、ブルースチールのブレゲヒゲゼンマイが用いた高級仕様が見受けられるハイエンドなムーブメントです。
着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。手揉み加工を施したイタリアンシュリンクレザーを素材に使用しています。オイルをたっぷりと含んでいるためしなやかでしっとりとした質感があり、使い込むうちに味わいのある風合いとなります。
» "anonym" LEATHER BELT (ITALIAN SHRINK / GRAY)
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