1940年代の《モバード》の腕時計が入荷しています。 端整なラウンドシェイプ、白文字盤に映えるブルースチールの針、ゴールドで配されるブレゲ数字インデックスなど、惚れ惚れするようなハンサムなルックス、そして上質感溢れる仕上がりが魅力的な一本。さらに、フラットなベゼルが階段状に配されるステップドベゼルが、上品さに加えて武骨で力強い雰囲気をプラスしています。 ステップドベゼルは、1940年代の限られた時期にしか見られないことでも知られる人気の高いデザインで、当然入手するのも難しいのですが、まるで金属の塊をくり抜いたかのような重厚感がたまりません。 搭載するCAL.75はモバードの手巻きムーブメントの中でも最も古い部類に入り、その後のバリエーションのベースムーブメントとなった屈指の名機。1926年に製造開始された後、1960年頃まで様々な派生機を生みましたが、11.5リーニュのCAL.75自体の生産数はそれほど多くなく、希少性の高いムーブメントと言えます。