1940年代のクロノグラフが入荷しています。 文字盤やムーブメントには一切ブランド名やメーカー名の記載のない、サンプル機と思われる稀少な個体。 ブラックミラーダイヤルの光沢のある深い黒が印象的なクロノグラフ。ホワイトで各インデックスが配される中、テレメーターのみ赤で記載されているのがポイントです。中央部の螺旋状のインデックスは、俗に「エスカルゴ」と呼ばれる古いタイプのタキメーター。クラシカルなデザインが魅力的です。 そして何より目を引くのは、リューズから突き出たプッシャー。搭載する稀少ムーブメント、ランデロン社のCAL.47は、通常4時位置のプッシャーにストップとリセット機能を振るのではく、あえて第3のプッシャーをリューズ上に装備し、リセット(帰零)用に独立させています。結果その機能は、この腕時計のデザインに大きな個性を与えています。 銘の入らないアノニマスな表情が武骨なミリタリーテイストと相まって、ある種独特の存在感。文字盤の存在感を際立たせるショートラグスタイルのため、曲がりバネ棒を使用しています。