1940年代の《チュードル》の腕時計が入荷しています。 チュードルが世に出たのは1930年頃。当時高級時計として確固たる地位を築いていたロレックスは、高価ゆえに一般庶民には手が出ず販売不振に陥っていた イギリス市場向けに、大衆に知らないものはいない「テューダー家」にちなんだブランド名と、同家の紋章である「テューダー・ローズ」をロゴに採用しまし た。 ロレックスのディフュージョンブランドとしても有名なチュードルですが、ケースやリューズその他ムーブメント以外のほとんどがロレックスと同じ部品が使用されており、単なるディフュージョンとは全く異なる品質の高さを誇っています。 こちらはテューダー・ローズと盾のマークを組み合わせたいわゆる「盾バラ」モデル。アラビア全数字インデックスに夜光が配され、ブルースチールの夜光ペンシルハンドとともにクラシックで味わい深いルックスが魅力的です。ケースはロレックスの代名詞ともいえるオイスターケースのねじ込み式リューズが 用いられているほか、非常に大振りな希少タイプ。力強いホーンラグデザインも珍しく、数多くのデザインが存在するチュードルの腕時計の中でも際立って個性的な一本です。 ムーブメントは《フォンテンメロン》のCAL.30-1が搭載されています。チュードルのCAL.59SCとして定番ムーブメントとして有名な、いわゆる出車式のセンターセコンドモデルです。スモールセコンドムーブメントをベースに露出した歯車を追加した、ダイナミックな見た目も印象的。「ショックレジスト」と呼ばれる旧型の耐震装置も雰囲気があります。