知る人ぞ知る実力派ウォッチメーカー〈コルテベール〉の角型時計。1950年代のミッドセンチュリーの特徴を捉えつつ、随所にデコラティブなディテールを採用したユニークな存在感を放つ一本。 ケースは高級感あふれるフルSS製のスクエアシェイプ。特に優美でかつ力強いカーブを描くラグは直線となってベゼルと一体化するデザインは、カルティエのタンクを思わせるシェイプを持ちつつ、同時に唯一無二の個性を生み出しています。 文字盤は薄いサーモンピンクに近いカッパーダイヤルを採用。アラビア全数字は独特のフォント遣いで、軽やかで上品な表情を演出しています。ケース、文字盤ともに極めて良好なコンディションを維持しており、ほとんどデッドストックに近い使用感の無さも大きな魅力。 搭載するムーブメントはコルテベール自社製となるCAL.665。丁寧に磨き上げられた美しい曲線を描くブリッジ、すべての軸受に配備された高品質なルビーといった、コスト削減の必要がそれほどなかった1930年代から製造されていたクラシカルな機械です。この個体はガンギ車の受けに補強パーツを設けたりと、ブラッシュアップが見られるハイエンドな仕様となっています。 着用するベルトはアノニムのダークブラウン。イタリア・トスカーナで1970年代からフルベジタブルタンニン鞣しに特化するタンナー、コンチェリア800(オットチェント)社が手掛けるバケッタレザーを使用しています。シュリンク工程で生まれる自然なシボが格調高く、また重厚なエイジングが楽しめる一品。