1940年代に〈シーマ〉が手掛けた、9金無垢のデニソン社製ケースにブラックギルトダイヤルをセットしたドレッシーな腕時計。 円筒をスライスしたような繊細さと力強さが同居するシリンダースタイルのケースは、28.5mmのやや小振りで上品な仕上がり。ほぼノンポリッシュのためエッジがしっかり残ったグッドコンディションをキープしています。 漆黒のブラックギルトダイヤルは、下地出しのゴールドインデックスの輝きが印象的。ローマンインデックスはかなり小振りなサイズで、文字盤外周部のミニッツレールの接する間際のギリギリの位置に配置されており、黒の文字盤の存在感を強調する計算高いデザイン性が伺えます。テレビ塔のような形をしたユニークな時分針は、シーマがオリジナルで用いていた独自のもの。 ムーブメントはミリタリーウォッチにも採用されていたことで知られるCAL.162KA。質実剛健で合理的な美しいレイアウトが特徴的で、パーツひとつひとつ抜かりなく磨かれた、まさに質実剛健を体現する仕上がりです。シーマフレックスと呼ばれる耐震装置を装備しています。 着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。手揉み加工を施したイタリアンシュリンクレザーを素材に使用しています。オイルをたっぷりと含んでいるためしなやかでしっとりとした質感があり、使い込むうちに味わいのある風合いとなります。 » "anonym" (BUTTERO / BURGUNDY)