ヴェッタ カラトラバケース アール・デコ 1930年代
イタリアンウォッチブランドとして昨今マニアから高い評価を受ける隠れた名門〈ヴェッタ〉が手がけた、1930年代の美しい腕時計。
こちらはパテック・フィリップの腕時計の代名詞と言える、フラットベゼルに象徴されるカラトラバケースを採用したモデル。この独特のケースデザインは、直線と曲線が融合するユニークなシルエットがもたらす力強い陰影とともに、シンプリシティと美しさを兼ね備えたデザインとして高い評価を受けています。
文字盤には外周部のレイルウェイ・インデックスから折り重なるようにして配される幾何学的な円周に加え、ミニッツレール部をシルバーの鏡面仕上げを施すことで視認性と上品な存在感を高める30年代ならではの美意識が垣間見えます。その分アラビア数字がやや控えめなバランスで配置されているのも計算の上です。
とりわけ目を引く太めのドーフィヌスタイルの針は、ブルースチールのコーンフラワーブルーが美しく文字盤に映え、太く力強いフラットベゼルの存在感とうまくバランスを取るかのようなデザイン。このあたりにイタリアンブランドならではのユニークなセンスを見て取ることができます。ケース・文字盤共にアール・デコの様式美が色濃く反映した一本です。
搭載するムーブメントは、ヴェッタCAL.155。三つ指と呼ばれるブリッジを3本に分割したレイアウトは、超高級時計ムーブメントにしばしば見られる芸術性とメンテナンス性の高い懐中時計時代のスタイル。極めて高い製造コストが注入されたハイエンド機でゴールドシャトンを備えた穴石もそのひとつと言えます。
着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。手揉み加工を施したイタリアンシュリンクレザーを素材に使用しています。オイルをたっぷりと含んでいるためしなやかでしっとりとした質感があり、使い込むうちに味わいのある風合いとなります。
|