ロレックスのディフュージョンブランドとしても有名なチューダーですが、ケースやリューズその他ムーブメント以外のほとんどがロレックスと同じものを採用。タフな使用環境で何度もテストを繰り返しブラッシュアップされた品質は確固たる信頼を築き、単なるディフュージョンとは全く異なる高いクオリティを誇っています。 こちらは小さなバラの紋章が文字盤に掲げられた、俗に「コバラ」と呼ばれる比較的初期のモデル。ねじ込み式の裏蓋とスクリューロック式のリューズを備えた、ロレックスの代名詞と言うべきオイスターケースは通常よりも大振りなサイズ。肉厚で存在感溢れる希少な個体です。 アラビア数字と楔形インデックスのコンビネーションを基調とした文字盤は、クラシカルなアルファ針や随所に配される夜光塗料のせいか、ややミリタリーテイストを感じさせる仕上がり。長い年月を経て飴色に褪色した文字盤もまた、ヴィンテージならではの味わいと魅力を放っています。 ムーブメントはチューダーの定番、キャリバー1182が搭載されています。花型の耐震装置キフショックを装備し、赤銅色にメッキされた質実剛健な一機。