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|VULCAIN "CRICKET" / ALARM WATCH 1950'S


VULCAIN

ヴァルカン "クリケット" アラームウォッチ 1950年代


1858年にモーリス・ディティシャムによってスイスで創業された〈ヴァルカン〉。同社が1947年に発表した、世界初のアラーム機能付き腕時計がこちらの「クリケット」です。今回入手したものは、1950年代に製造された個体となります。特にこの腕時計はトルーマン以降の歴代のアメリカ大統領に贈られていたことでもよく知られた存在で、その血統は折り紙付き。

文字盤のレッドアローのモチーフが先端に備えられた特別な針がアラーム用で、この位置に時刻が出会うと、ムーブメントに備えられたハンマーが鳴動し「ジジジジ・・・」というアラーム音が鳴ります。ちなみにモデル名の「クリケット」は、この音がコオロギ(英:CRICKET)に似ていることに由来します。

まず機械式腕時計にどうやってアラーム機能を搭載したのかというと、腕時計の動力源となる主ゼンマイに加え、アラームが鳴動する動力源としてもう一つのゼンマイを加えるという大胆なもの。リューズが閉まった状態で時計回りに回すと主ゼンマイが、反時計回りに回すとアラーム用ゼンマイが巻き上がるという仕組みです。

ゼンマイが2台搭載され、さらにアラームを鳴らすために振動するハンマーも内蔵するため、ムーブメントはやや大きめ。そのため腕時計のケースサイズ自体も34mmと、当時の腕時計としては大振りなものになっています。厚みもしっかりとあり、腕に乗せた時の存在感はかなりのもの。シリンダーシェイプのSSケースは、ラグデザインもスタイリッシュなデザイン性が光ります。

アプライド仕上げのバーインデックスで構成される端正でモダンな文字盤デザインは、特にタイドアップしたスーツなどのビジネススタイルにマッチ。このあたりにも、米国歴代大統領への贈り物という背景が影響しているのかもしれません。時分針の短針のみ赤いカラーリングが加えられたオシャレなアレンジも魅力的です。随所にさりげなく夜光塗料が用いられているのもニクい。

着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。イタリア・トスカーナ地方の名革《ブッテーロ》を使用しています。深い経年変化も楽しめるほか、腕に馴染みやすくその着用感の良さも魅力的です。
» "anonym" LEATHER BELT (BUTTERO / BROWN)



品   番  ES1005
メーカー名  VULCAIN
モ デ ル 名  "CRICKET"
製 造 年 代  1950年代
製 造 国  スイス
ケース直径  34mm(リューズ含まず)
ラ グ 幅  18mm
ケース材質  SS
ケース仕様  スナップ防水ケース
キャリバー  CAL.120
ベ ル ト  "anonym" BUTTERO / BROWN
保 証 期 間  12ヶ月間【オーバーホール済み】

アラーム機能等操作方法

リューズおよび2時位置のプッシャーは2段階操作となっています。まずプッシャーは2段引いた状態がアラームON、そこから1段押し込んだ状態がOFF、そこからもう1段、最後まで押し込んだ状態で時計回りにリューズを回すと、アラーム時刻を示すアローポインターの操作が可能。短針がこのアラーム針と重なると、アラーム用ゼンマイのトルクがなくなるか、プッシャーを一段押し込むまで鳴動します。

ちなみにこのプッシャーはプッシャーを1段押し込むとリューズが1段引かれる、そしてプッシャーを2段、最後まで押し込むとリューズは最後まで引かれる、といった具合に両者は連動しています。アラームの鳴動を止めたい時は、プッシャーを1段押すとリューズが一段引かれた状態で止まります。この状態だとリューズでの操作は一切できない状態です。またアラーム待機状態に戻すには、リューズを最後まで押し込みます。

リューズとプッシャーが連動しているため、リューズで行う時刻操作は進める方に、アラーム針操作は戻す方にと、ともに一方向のみ可能という変則的な操作方法となっています。
ヴィンテージ 雑貨
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