知る人ぞ知るスイスの名門、〈モーリス〉の手掛けた極めてユニークなケースデザインを持つ逸品が発見されました。 驚くべきはその太い4本のラグ。やや大振りなラウンドシェイプのボディを、あたかも神殿の列柱のように四方から支え、その存在感を放っています。ここまで激しいデザインのラグは過去にも見たことがありません。着装したSSのエクスパンションブレスレットは、その力強く個性的なラグに負けない肉厚で丸みを帯びたコマを持ち、抜群にマッチしています。 文字盤はグレーダイヤルが経年により変色を起こし、スモーキーな渋いカラーリングに。しかしながら腐食等のダメージはほとんどなく、ブルースチールのコーンフラワーブルーも健在。文字盤デザインはクラシックながら、外周部にアラビア数字やレイルウェイが寄せられたレイアウトが奏功し、この独特のスモーキーダイヤルの存在感を一層際立たせています。 搭載するムーブメントは、10 1/2というロレックスを思わせる口径ベースのナンバリングを持つ、16石と増石されたモーリス自社製となる手巻きモデル。独特のストリームラインを持つブリッジレイアウトや、丁寧に面取りされた手の込んだ美しい仕上げは必見です。耐震装置インカブロックをショックアブゾーバーとして備えています。 ブレスレットはコマを抜くことでサイズダウンも可能です。コマの取り付け、取り外しは特に工具などは必要としない、ヴィンテージのブレスレットにしては珍しいユーザーフレンドリーな設計となっています。
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