英国市場を中心に腕時計を販売していたブリティッシュウォッチブランド〈アヴィア〉。非常に多彩な腕時計のラインナップで知られる同ブランドが手掛けた、極めて異彩を放つ一本がこちら。 画像だけ見るとドレッシーかつオーセンティックな腕時計ですが、そのケース直径はなんと39mmという規格外のサイズ。しかもほぼ未使用と思われ、製造当時のベルトがそのまま付属すると言う極上のミントコンディションも大きな魅力です。現行品とほぼ同等の39mmというサイズは、当時のスタンダードが30mm前後であったことを考えるとモンスター級。おそらく当時の需要とは逆行する、イロモノ的発送から生まれた個体と思われます。 その極端なサイズに注目が行きがちですが、ゴールドのアラビア全数字と細身のドーフィヌ針という極めて英国的なハンサムな文字盤も秀逸。アワーマーカー部分と中央部、そしてスモールセコンドと、連続する円周で隔てるスタイルは懐中時計のダブルサンクを彷彿とさせます。特筆すべきはアワーマーカー部分に聖地に彫り込まれた文様。これは「ギョーシェ」と呼ばれる極めて古典的な文字盤装飾で、時代性を無視した巨大な文字盤とのミスマッチが放つ強烈な個性は唯一無二。 ムーブメントはフォンテンメロン(FHF)社の名機、CAL.26を搭載。
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