1930年代に〈モバード〉が手掛けた、アール・デコデザインが見事に花開く腕時計。 見所はたくさんありますが、真っ先に挙げておきたいのが力強いフレキシブルラグを伴ったオールSSケース。小振りなボディに大振りなスイングラグという、advintageの大好物的組み合わせで、腕の太い方にも細い方にも幅広くフィットします。その理由は、やはりこのデコラティブなラグの存在感。腕時計のシルエットを上下に引き伸ばしてくれる効果があります。 そして文字盤はアール・デコの花形、セクターダイヤル。特に12、3、9の三方に力強くアラビア数字を配したものは極めて希少。スモールセコンドにセットされる繊細なレイルウェイインデックスと、文字盤外周のセクター(扇型)デザインの凝縮感の対比が見事で、文字盤全体に視認性のバランスを生んでいる点も見逃せません。 搭載するムーブメントは、モバードの腕時計用ムーブメントの中でも最も古い部類に入るCAL.75を搭載。すべての受け石にゴールドシャトンを装備するほか、4種の異なる姿勢差で調整済みの刻印も見られます。時代性を象徴するバイメタルテンプもムーブメントの美しさを一層高めています。 着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。英国の伝統的な製法で作られる堅牢なブライドルレザーを素材に使用し、ブラックのボディにブラックステッチを採用したオールブラック仕様です。表面に白く浮き出ているのは「ブルーム」と呼ばれるロウの成分で、使用するうちに徐々にブルームが取れ、美しい光沢が生まれます。 »"anonym" OPEN-END LEATHER BELT (BRIDLE / ALL-BLACK)