1950年代当時としては大振りな34mmのゴールドケースに身を包んだ〈アルピナ〉の腕時計。ラージケースもさることながら肉厚なベゼルとラグを持つラウンドケースの存在感は実寸をはるかに上回る巨大感を感じさせる圧巻の一本。 そして何より、ほぼ未使用の新品のようなコンディションの素晴らしさはため息もの。まるで現代にタイムスリップしてきたかのようなニューオールドストック(NOS)の威力をまざまざと感じさせます。スタンダードなモデルと比べて重量感もあり、腕に乗せた際に感じる重みもまた目に見えない高級感を演出しています。 端正なホワイトダイヤルに描かれたアラビア数字とクサビ形インデックスは、エンボスメッキによる繊細かつ力強い仕上がり。盤面が広くとられた結果印象が増したスモールセコンドのレコード盤仕上げと相まって、ケースの迫力に負けない立体感のある文字盤デザインも魅力的です。 肉厚で力強いデザイン性を持つこちらのラージケースはスクリューバック式の防水構造を持ち、多少の汗もそれほど気にせず使える使い勝手の良さも嬉しい点。見た目通り堅牢な印象は、どこかフランソワ・ボーゲルのケースを彷彿とさせます。裏蓋のオープナーをセットする形状は12角形で、こちらもまた極めてユニークなスタイル。 搭載するムーブメントは、アルピナ謹製CAL.592。これぞアルピナと言わんばかりの肉厚にして流麗なブリッジとパーツ類がメンテナンス性の高さを物語ります。 着用するベルトは、当店オリジナルの〈アノニム〉。英国の伝統的な製法で作られる堅牢なブライドルレザーを素材に使用し、ブラックのボディにブラックステッチを採用したオールブラック仕様です。表面に白く浮き出ているのは「ブルーム」と呼ばれるロウの成分で、使用するうちに徐々にブルームが取れ、美しい光沢が生まれます。 »"anonym" LEATHER BELT (BRIDLE / ALL-BLACK)