多彩なバリエーションを持つ〈J.W.ベンソン〉の腕時計。かつて時計師としてロンドンに工房を持っていたウォッチメーカーであったJ.W.ベンソンですが、第二次大戦中の爆撃で工場を破壊され、戦後は様々なウォッチメーカーに腕時計の製造を委託することでブランドを継続していました。 特にこちらの腕時計は、〈E.B.E〉という謎のウォッチケース専門メーカーが手掛けた特殊なケースを採用した、屈指のレアモデル。金無垢にしてスクリューバック、さらに180度の可動域を持つフレキシブルラグが備えられた、ドレッシーかつタフ、さらにギミッキーな魅力をたたえています。 E.B.E社は、英国市場でこうした防水構造とフレキシブルラグを備えたケースを手掛けていた以外に情報はほぼ皆無。素材も金無垢かオールステンレススチールという高級素材のみに限っており、市場にはほぼ出てこない希少な存在です。金無垢はラージ(31mm)&ミドル(28mm)の2パターンがあり、こちらはさらに希少なラージサイズとなります。(詳しくはこちら) スタイリッシュな文字盤デザインもまた、クラシカルなディテールを散りばめた高級感あふれる仕上がり。アラビア偶数飛び数字とゴールドのドットインデックスの組み合わせは、同時代のスミス製のベンソンでも用いられており、当時の人気の高さが伺えます。レイルウェイのミニッツレールもポイント。 着用するベルトは、自然な細かいシボが印象的なイタリアンシュリンクレザーを採用したadvintageオリジナル。オイルをたっぷりと含んでおり、しなやかでしっとりとした質感があります。使い込むうちに光沢が増し、味わいのある風合いとなります。