スイス時計の名門中の名門〈ロンジン〉の腕時計。 ロンジンといえば1832年にスイスのサン=ティミエで創業した、数々の名品を持つ由緒ある時計メーカー。特にその質実剛健なムーブメント製造技術と美しい時計デザインは、群を抜いて優れています。 こちらはカラトラバケースと呼ばれる〈パテック・フィリップ〉の腕時計に代表される特徴的なフラットベゼルを採用した一本。この独特のケースデザインは、直線と曲線が融合するユニークなシルエットがもたらす力強い陰影とともに、シンプリシティと美しさを兼ね備えたデザインとして高い評価を受けています。やや大振りなサイズも魅力的で、美しい円形のケースから半ば唐突に太いラグが現れるのも、カラトラバケースの特徴のひとつ。 カッパーピンクの文字盤は、1930年代から見られた新しい潮流。黒文字盤に次ぐ新たな色付き文字盤として当時徐々に現れ始めた特徴で、ヴィンテージウォッチの上品さをさらに際立たせています。大振りな文字盤に控えめなアラビア全数字インデックス、レイルウェイ状のミニッツトラックとスモールセコンド、ブルースチールで細身に仕上げられた時分針など、完成された文字盤デザインがエイジレスな存在感を演出。ケース・文字盤共にアール・デコの様式美が色濃く反映した名門の名に恥じぬ逸品。 搭載するムーブメントは、CAL.12.68Z。伝統的な粒金仕上げの機体は分厚く抜かれた耐久性の高いパーツで構成され、長期の使用に耐える高い基礎体力を持ったロンジンきっての傑作機です。