スイス時計の名門中の名門〈ロンジン〉の腕時計。ロンジンといえば1832年にスイスのサン=ティミエで創業した、数々の名品を持つ由緒ある時計メーカー。特にその質実剛健なムーブメント製造技術と美しい時計デザインは、群を抜いて優れています。 こちらはそのロンジンが1940年代の英国市場向けに製造した一本で、英国のウォッチケースメーカー〈デニソン 〉社に製造を依頼したクッションシェイプの金無垢ケースを採用しています。乳白色のポーセリン(陶板製)ダイヤルと、それに美しく映える優美なブルースチールの時分針といったディテールは、工芸品を思わせるオーラを放っています。 アラビア全数字、レイルウェイ・インデックスといったアール・デコ様式が息づく文字盤デザインも実に繊細。”LONGINES”のロゴをスモールセコンドの上部に配置している点もユニークです。文字盤2時位置から7時位置にかけてヘアラインが見受けられますが、非常にうっすらとしたものでほとんど目立ちません。 搭載するムーブメントは、CAL.12.68Z。伝統的な粒金仕上げの機体は分厚く抜かれた耐久性の高いパーツで構成され、長期の使用に耐える高い基礎体力を持ったロンジンきっての傑作機です。 着用するベルトは、自然な細かいシボが印象的なイタリアンシュリンクレザーを採用したadvintageオリジナル。オイルをたっぷりと含んでおり、しなやかでしっとりとした質感があります。使い込むうちに光沢が増し、味わいのある風合いとなります。