英国屈指の宝飾品店〈ガラード〉。ヴィクトリア女王より「クラウン・ジュエラー」の称号を得て、代々王室の王冠の製造を担った英国王室御用達の宝石商として知られています。特に自社名を冠した腕時計は、その正統性を象徴するかのようなオーソドックスなデザインが多く、同時に素朴で質実剛健な英国時計らしい佇まいを見ることが出来ます。 こちらはやや大ぶりなシリンダースタイルの金無垢ケースが存在感際立つ一本。そのデザインもさりげなくステップドベゼルを採用し、金属の塊をくり抜いたかのような力強い造形美を感じさせる見事な仕上がり。上品なホワイトダイヤルは金無垢のケースに映え、丁寧にエンボスで仕上げられたアラビア全数字の繊細なアップライトインデックスのバランスもまた秀逸です。時分針をよく見ると、中腹にボリュームを持たせ美しい曲線を描いていることがわかります。細部も手を抜かずしっかりと作り込まれた、クラウン・ジュエラーの魂を体現する逸品です。 ケースを手がけたのは、英国が誇る高品質ケースメーカー〈デニソン(DENNISON WATCH CASE CO.)〉社。同社は英国の様々なブランドのウォッチケースを手がけていますが、こちらはそれらの中でも最もハイエンドとされる「アクアタイト(AQUATITE)」ケース。デニソンのアクアタイトケースは、エベレスト人類初登頂時にエドモンド・ヒラリー卿が身につけていたスミスのエクスプローラーモデルで有名です。ドレッシーにして堅牢。まさに質実剛健を地で行く出来。 搭載するムーブメントは、スイスの〈ETA〉社によるCAL.1120。ガラードはJ.W.ベンソンなどのジュエラーと同様、スイス製のムーブメントを仕入れて自社オリジナルの腕時計を製造おり、その供給を主に担っていたのがETAでした。テンプには耐震装置インカブロックを装備し、ケースと同様にタフな作り。 着用するベルトは、イタリアンレザーのひとつ「ドラーロ」を採用したadvintageオリジナル。ハリがありながらきめ細かい肌を持ち、使い込んでいくうちに艶が生まれ、美しいエイジングが楽しめるのが特徴です。