知る人ぞ知るスイスの時計メーカー〈ウエスト・エンド・ウォッチカンパニー〉。その代表機"SOWAR(ソワール)”は、ヒンディー語で「戦士・騎馬兵」を意味しています。これは当時大英帝国統治下のインドにおける陸軍(Indian Army)に支給されたミリタリーウォッチで、現地の高温多湿・塵埃の多いタフな環境を考慮したモデル。 こちらは主にミリタリーユースであったウエスト・エンド社の腕時計の中でも極めて稀な、レディースモデルでオリジナルのバンブーブレスレットを装備しています。この商品はぜひ同社のメンズモデルと比較しながらご覧下さい。 メンズモデルに酷似した文字盤デザインとケース仕様を持ち、それをそのまま縮小したような個体。それでも、セクターダイヤルのデザインにアラビア数字インデックスを偶数飛びにしていたり、ブルースチールの時分針をロザンジュ形にしていたりと、細部に変更点が見られるところに粋なセンスを感じます。ケースも同様に肉厚に作られたスクリューバック式、インナーキャップ付きで、堅牢な構造には妥協無し。小さくブロードアローの刻印を裏蓋の縁に持つ点も同じ。 搭載するムーブメントもメンズモデルを縮小したような、三番車と四番車の受けをそれぞれ独立させたレイアウト。タフな使用環境を想定した質実剛健な作り込みとともに、丁寧な面取りと粒金仕上げという美しさを併せ持つ、ウエスト・エンドの自社モデルです。