ひときわ強い個性を放つ、〈オメガ〉のホーンラグ×ブラックミラーダイヤルの腕時計が入荷しています。 ホーンラグと呼ばれる、角をかたどったユニークなラグデザインとともに、インデックスおよび針類もシルバーで統一されており、漆黒のブラックミラー仕上げの文字盤とのコントラストが象徴する質実剛健な存在感を纏った逸品。 ラウンドケース自体は若干小振りなサイズ感ですが、このラグのデザイン性とサイズの上品な組み合わせは唯一無二の魅力。ビッグサイズのバリエーションも存在していますが、こちらは単にボーイズサイズと片付けることのできない、敢えてこのサイズなのだというべき完成度の高い逸品です。ケース径28.5mmに対してラグを含む縦の全長は43mmと、かなり縦長のシルエットに加え、丸みを帯びながらもステップドベゼルを意識した重厚感のあるデザインも特徴的。 そして非常に良い状態をキープしたブラックミラーダイヤル。シルバーで描かれているインデックスやロゴの部分は、実はプリントではありません。シルバーの下地に対して、インデックスやロゴの部分のみを抜いてブラックミラーフィニッシュを施す、いわゆる「下地出し」の極めて繊細な技法を用いて作られています。これによりわずかな光源でもくっきりと反射する視認性の高さを実現しているのですが、それ以上にこの美しい仕上がりは秀逸の一言。 搭載するムーブメントは、数あるオメガのムーブメントの中でも初めてのセンターセコンドモデルとして名高いCAL.23.4SC。出車追加によるインダイレクト式で、中央の秒カナを抑えるバネが備え付けられています。1940年代の同型モデルと比較して、テンプの受け石がより大振りなのがこちらの1930年代機の特徴です。