〈ロンジン〉屈指の名機「ウィームス」。この記念碑的モデルが発表されたのは1929年、航空航法の父と呼ばれた米国海軍大佐フィリップ・ヴァン・ホーン・ウィームスが考案した、文字盤上に回転ディスクを採用した腕時計で、航空航法で現在位置を知るために必要なグリニッジ標準時を、秒の単位まで正確に知ることを可能としました。「セコンドセッティングウォッチ」とも呼ばれるこの腕時計がベースとなり、大西洋単独無着陸横断飛行を成功させたチャールズ・リンドバーグのアドバイスを参考に、名機「アワーアングル・ウォッチ」が誕生します。 こちらは1930年代からリリースされたセカンドモデルで、回転ディスクから回転ベゼルの秒目盛りを回す方式に変更されたモデル。2時位置に追加されたリューズは、回転ベゼルをロックするためのストッパー。以降各国で使用されるウィームスは、この方式に統一されました。 薄いブルーがアワーインデックス上に配されたツートーンダイヤル、ユニークなフォントのアラビア数字が特徴的。回転ベゼルと一致する形で文字盤上にレイルウェイ・インデックスが配し、「用の美」を感じさせる文字盤デザインの完成度も秀逸です。ブルースチールのリーフ針とともに、ブルーとレッド、そして文字盤のホワイトが織りなすトリコロールの配色が凛々しい逸品。 ムーブメントはロンジン10リーニュラインの礎となったCAL.10Lを搭載。コンパクトで美しいオールドロンジンの傑作機で、シンプルにして合理的な構造、肉厚で耐久性に優れたパーツのほか、受け石となるルビーにゴールドシャトンを備えたハイエンドな仕様となっています。